インターネットでは見ない自由があるから、好きなように発信できるという幻想

2022年6月、ネット中傷の厳罰化が決まりました。

mainichi.jp

(厳罰化、ということはネット中傷になる確率が上がるわけではなく、罰になればより重い罪が課せられるだけ?)

 

僕は、誹謗中傷をする方は全員捕まってほしいし、木村さんのような被害者は今後絶対出すべきではないと思っています。

でもこれって防げなくないですか?

Twitterの使い方は、その場で思ったことを垂れ流す「独り言」用と、芸能人の「一言日記」用の2つあると思っているのですが、多分今回の事件って、「独り言」用の多くの人の意見が一致して、集団での誹謗中傷になったってことですよね。

つまり誹謗中傷した本人には、一切相手を傷つける意図はなかったはずだと思うんです。テレビの前で「この人面白いなあ」と独り言を言うのと同じで、「この人ムカつくなあ」という言葉が集まってしまったんですよね。

www.gov-online.go.jp

 

私の考えですが、今回の事件を防ぐためには、「SNSをチェックしない」か「インターネット上にはネガティブな意見を一切出さない」以外の解決法が思いつきません。

ただネガティブな意見も100%制限するとつまらないと思っています。

もちろん他人の誹謗中傷は絶対あってはならないけど、発信した内容を見た人の8割が不快にならなければ許されてほしいと思っています。例えば、ネットの一部に人気がある、「小泉構文」(「今のままではいけないと思っています。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っている」などの小泉進次郎発信の独自の言い回し)も「小泉進次郎本人が知れば傷つくからやめよう」とならないのは、インターネット上に「面白ければ勝ち」な雰囲気があるからだと思っています。

このどこまで馬鹿するのが許されるのか?のラインはかなり人それぞれだと思っています。個人的には匿名の意見なんてカス9割だと思ってるので、僕の好きなネット配信者も「Twitterエゴサする」と公言してますが、やめてほしいと思っています。

それとも「忌憚ない意見」を求める人自体が少数派だったりするのでしょうか。確かにYouTuberは再生数や評価数である程度評判は測れるし、TVなら視聴率で測れますけど、そもそもエコーチャンバー化された集団にウケたところで何?ってなりませんか。いやそういった場所で活動している人には、そんなの必要ないのかも・・・?

 

なんとなくインターネット全体が、「面白い人が集まる→ ... →面白くない人(ここでは、ラインが見極められないバカな人)が面白くないことをする」 が起きてる気がしています(どこの立場からモノを言ってるのか)。

結局、本当にフラットな意見をオープンな場所で見る機会はなく、限定されたコミュニティ内(サークル、オンラインサロン、友人間など)でわいわいするのが、最適解になりそうな気がしています。いろんな界隈の話を気軽につまみ食いできるのがインターネットの良いところだと思ってたのですが、それもなくなりそうです。

バカな人のせいで全体がマイナスな方向に動くことを防ぐには、どうするべきなんでしょう?インターネットをストレスの捌け口にしてる人はまあまあいる気がしていて、そのためにはリアルを充実させるのが一番な気がしてるけど、全員は難しいですよね。